ナチュレール マイストーリー

◆身体が元々持っているチカラを取り戻すことが、予防医療の原点です◆

今回のナチュレールレター(2021年春号)のテーマは、

「いのちのチカラを信じる〜食・心・身体のつながり~」です。

現代は、病気になれば病院へ行き、お薬を処方される治療が一般的です。ただ、アレルギーの子どもの数は依然として多く、ガンなど病気に向き合っている方も数多くいらっしゃいます。そんな中〈病気になる前の段階〉に目を向け、食や暮らしそのものを見直すことで、健康を保とうとする方々も増えています。

今回は福岡市で内科医として勤務をされながら、予防医療を目的とした「Health Support Labo」を運営し、日々の生活の中で出来る健康のサポートをされている かじ山智子 先生に、これからの健康や食のあり方についてお話を伺いました。

 

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西洋医学→自然療法へ◎入口は “子育ての行き詰まり”

発達障害の長男・アレルギーの次男と向き合う日々

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ーナチュレールー西洋医学に長い間携わる中で、何故予防医療や自然療法などにご興味を持たれたのですか? 何かきっかけがあれば教えてください。

 

ーかじ山先生ー大きなきっかけはズバリ、「子育てに行き詰まったこと!」(笑)。私には息子が2人いるのですが、まず長男も次男も、切迫早産で出産が大変だったんです。私は15歳から生理痛の薬をずっと飲み続けていて、子宮が冷えていたこともあると思います。長男はいわゆる発達障害と言われるカテゴリーで育てにくかったし、次男は食物アレルギーで、乳製品・卵・お豆腐・お米・じゃがいもなど私が産む前に、良かれと思って積極的に食べたものが全部アレルギーで出てしまったんです。

 

それで、西洋医療の考え方だと〈除去食〉になるんですが、醤油も味噌も使えない、離乳食もすごく苦労して。でも幸いネット通販でアレルギーの子どもでも食べられる食品なんかが丁度充実し始めたころで、ひとまず対応できるというところでなんとかやっていました。

 

それより、とにかく私にとってはお兄ちゃんが育てにくかった(笑)私は医者の家に産まれて、ずっと教科書の中で生きてきたんです。人より優れているという事が大切で、最低限人と同じじゃないといけないと思っていた。

長男は元々過敏だったし、本人は大変できつかったと思います。

 

とにかくうちの子が遅れちゃいけない!と思って必死に育てていたけれど、小学校へ上がった時に、勉強ができないって事で私にガーンとダメージがきて!(笑)私は100点が当たり前の環境で育ったんです。

なのに長男は字がかけない、忘れ物をする、宿題をやっても出さない、という事で喧嘩して、毎日怒ってばっかり! 当の本人は全然気にしてないんですけどね(笑)

 

そんな時、たまたま行っていたピアノの先生が、障害児などのリトミックをやっている人で、“悩んでるんだったら”という事で教えてもらったのが発達障害専門の塾でした。

 

◆食べ物と心と身体はつながっている◆

ーかじ山先生ー発達障害専門の塾で、はっきりと「息子さんは学習障害です。お母さんは学習に関 して離れてください、自己肯定感がすごく下がっています」と言われて。

たまたまそこでチャイルドセラピーをやっていたので、

「この子をお願いします!」と言ってお任せしようとしたら、「どんなにこちらでケアをしても、親が変わらないと子どもは変わりません」と言われて、勉強会に行くことを勧められたのが、心理カウンセリングとの出会いでした。

同時期に次男のアレルギーがあることで、元々私が料理が下手なのもありレシピに行き詰まっていたので、友人が行っていた料理教室に通うことにしたんです。

そこで、食べ物と心と身体がつながっているんだということにようやく気がつきました。

 

 

“「自分の力を信じる」 心のあり方が、健康にとって大切”

 

私は医者として人間として生きる、命をつなぐ勉強はしてきたけど、日々の生活の中で大切なことを勉強できていなかったんだ!と気がついたんですね。

生理痛もですが、33歳の時ウイルス性肝炎になり原因不明と診断されました。今考えてみれば、当時はひどい免疫不全状態で、生活習慣が原因だった。食に関する話を聞いて全部繋がっていったんです。

私が医者の立場から患者さんに「原因不明です」とか「心療内科医に行ってください」と言っていたことが「まだ解決策があったんだ!」「知らなかっただけなんだ!」と思いました。心が震えましたね。「あ、これ(予防医療)をやって行こう」と思いました。

 

◆自分と同じ悩みを抱えるお母さんに向けて また、子どもを産む前の女性に向けて◆

 

ーナチュレールーとても意義のある気づきですよね。それをきっかけに、具体的にはどんなことを、どんな立場の方へ伝えていこうと思われたのですか。

 

ーかじ山先生ーやはり私が心や身体のことを伝えたいのは、同じような立場で悩みを抱えるお母さんです。そして、今から子どもを産む女性にも届けたい。自分の身体が不調である原因が、例えば随分前に食べたカップラーメンにあるとは思わない。気づかないと、次の代にも繋がってしまう。気づいた人は声をあげて伝える使命があると思います。私は、日常の中で出来る事、自力で出来る事を基本的にお伝えしています。

サプリメンテーションなど「足りないものを補う」という考え方は、根治療法的ではないというか、どうもしっくりこない感覚が自分の中にあって。

 

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命が誕生した時から本当はすごい力を持っている

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ーかじ山先生ー基本は自分の身体ひとつで出来ること。畳一畳でも出来る健康体操や、食事に関しては、佐藤章夫先生(臨床栄養士)から学んだ〈胃腸力〉を上げる方法を伝えています。胃が働かなければ、どんなにいいものを食べていても健康にならない。胃酸がキチンと出ているか、消化が出来ているかのテストなど、ご家庭で出来る方法をお伝えしています。そして“何を食べるかも大事だけど、どう食べるかが大事”なんですね。どう食べるか、の中には、〈心のあり方〉も含まれています。

 

胃腸を働かせる為には、自律神経のバランスも整っている必要があるので、ストレスはあまりない方が良いんです。

自分の身体の力は眠っているだけで、まだ十分に出せる可能性があるのだというシンプルな事を、皆さんに伝えるのが私の役割だと思っています。

 

ーナチュレールー  結局は〈自己信頼〉ということにつながるのかなと。外から足すのではなくて、自分の中から出てくる力の足し算が真の健康につながるのだと思います。〈自分の力を高める〉為に、水や食を工夫するサポートをナチュレールも目指しています。

 

ーかじ山先生ー「自分の力を信じる」というのは本当に大切なことだと思います。私たちは、命が誕生した時から本当はすごい力を持っている。そこに気づきさえすれば

変われる。予防医療と言ってしまうと興味を持つ人が限定されてしまうので、もっと間口を広く柔らかくして、料理教室・味噌作りとか、上映会、誕生学など、身近に感じられる楽しい内容で、子どもをもつお母さんや、プレママや、子ども達などみなさんへ広く健康のことをお伝えできればと思います。

 

ーナチュレールー先生が今語られているようなことが、お医者様の立場からお伺いできるのはとても意味深い事だと思います。先生のようなお医者様と出会いたい方が今後益々増えていくような気がします。本当にありがとうございました。

 

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内科医・産業医   

かじ山智子 先生

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山口県出身   長崎大学医学部卒。
 

凸凹キッズと食物アレルギー2人の子育て経験から「お母さんを癒す仕事がしたい」とHealth Support Laboを開設。

カラダの土台作りを基本とし、日々の生活を大切にする予防医療を展開。憧れの人は小児科医真弓定夫先生、自主上映会も開催中。
また、凸凹キッズの保護者の支援にも入れ、Lobo Smileも主宰している。

ナチュレールから一言!

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